訃報は突然やってくるものです。
準備をする間もなく、お通夜やお葬式に参列しなければならない…
そんな時、ふと手元を見て「あ、数珠がない!」と気づいて慌ててしまった経験はありませんか?
「社会人として持っていないと恥ずかしいのかな?」
「なくても参列していいのかな?」
「誰かに借りても大丈夫?」
そんな不安をお持ちの方のために、今回はお葬式における数珠の必要性について、基本のマナーから、いざという時の対処法を調査してみました。
できるだけ分かりやすくご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
そもそもお葬式に数珠は「必要か」?その答え 💡
まず、一番気になる疑問から解消していきます!お葬式に数珠は必要なのでしょうか?
基本的には「あったほうが良い」大切な仏具です
日本の葬儀の多くは「仏教形式(仏式)」で行われます。
仏式のお葬式において、数珠は「焼香(しょうこう)」や「合掌(がっしょう)」をする際に欠かせない仏具の一つとされています。
お坊さんがお経をあげている間や、祭壇の前で手を合わせる時、数珠を手に掛けることで、仏様と心を通わせ、故人様への哀悼の意を表すとされています。
そのため、喪服と同じように「参列する際のマナーとして持つべきもの」と考えられているのが一般的です。
でも、「ないと参列できない」わけではありません 🙅♀️
では、数珠を忘れたり持っていなかったりしたら、お葬式に出てはいけないのでしょうか?🤔
答えは「いいえ、参列できます」でした。
数珠がないからといって、会場に入れないわけでも、故人様にお別れができないわけでもありません。
何よりも大切なのは、「故人様を悼み、安らかな眠りを祈る気持ち」です。
もしどうしても用意が間に合わなかったとしても、そのことで自分を責める必要はありません。
その場合は、心を込めて静かに手を合わせる、その姿勢があれば大丈夫です。
宗教によっては「不要」な場合も ⛪️⛩️
「お葬式=数珠」というイメージが強いですが、これはあくまで仏教のお話です。
もし参列するお葬式が「神道(神式)」や「キリスト教式」である場合、数珠は使いません。
- 神式(神葬祭): 数珠は不要です。
- キリスト教式: 数珠は不要です。(カトリックでロザリオを使うことがありますが、これは信者の方が持つものです)
もし案内状などで宗教形式が事前にわかっている場合は、確認しておくと安心ですね。
数珠を持っていない時の緊急対処法 🚨
「仏式のお葬式だけど、どうしても数珠が見当たらない!」
そんな時にどうすれば良いか、具体的な対処法をいくつかご紹介します。
① コンビニや100円ショップで購入する 🏪
最近では、駅の売店やコンビニエンスストア、100円ショップでも数珠が販売されていることがあります。
急な場合は、これらを利用してもマナー違反ではありません。
「安物を葬儀で使うなんて失礼では?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、数珠はお値段で良し悪しが決まるものではありません。
急いで用意したものであっても、弔意を表すために準備したという気持ちが大切です。
ただし、お店によっては取り扱いがない場合もあるので、電話で確認してから向かうとスムーズです。
② 葬儀場の売店で購入する 🏢
大きな葬儀会館であれば、売店で数珠や香典袋、黒いネクタイなどを販売していることが多いです。
会場に着いてから購入することも可能ですので、受付の方に「売店はありますか?」と尋ねてみてください。
③ 知り合いに借りるのはOK? 🤝
ご家族やご友人から「貸してあげるよ」と言われることがあるかもしれません。
一方で、本来数珠は「その人の分身」や「お守り」と考えられており、貸し借りは避けたほうが良いとされています。
とはいえ、現代では「形だけでも整えたい」という事情から、ご家族間で貸し借りをするケースも見受けられます。
厳密なルールとして「絶対ダメ!」と目くじらを立てるほどではないかもしれませんが、できれば「自分だけの数珠」を用意するほうが、心の平穏のためにもおすすめです。
④ どうしても用意できない場合 🙏
買う時間もない、借りるのも気が引ける…という場合は、「数珠なし」で堂々と参列しましょう。
焼香の際は、数珠を持っているふりをする必要はありません。
静かに姿勢を正し、心を込めて合掌(両手を合わせる)すれば、その気持ちはきっと故人様に届きます。
数珠がないことを恥ずかしがってモジモジしてしまうよりも、凛とした態度でお見送りするほうがずっと素敵です。
これから買うならどんな数珠がいい?選び方のポイント 🛍️
「これを機に、ひとつ自分用の数珠を持っておこうかな」と思われた方へ、初めての数珠選びのヒントをお伝えします。
「略式数珠(りゃくしきじゅず)」がおすすめ ✨
数珠には大きく分けて2種類あります。
- 本式数珠(ほんしきじゅず)
宗派ごとに形や玉の数が決まっている正式な数珠です(例:天台宗、真言宗、浄土宗など)。自分の家の宗派がはっきり分かっていて、こだわりたい方はこちらを選びます。
- 略式数珠(りゃくしきじゅず)
宗派を問わず、どのお葬式でも使える万能な数珠です。「片手数珠」とも呼ばれます。
初めて購入される方や、特定の宗派にこだわりのない方は、この「略式数珠」を選べば間違いありません。
これさえ持っていれば、相手方の宗派を気にせず参列できます。
男性用と女性用の違い 👨👩
略式数珠は、基本的に男性用と女性用で分かれています(一部、男女兼用のものもあります)。
- 男性用
玉が大きく、重厚感のあるデザインが多いです。黒檀(こくたん)や紫檀(したん)、虎目石(とらめいし)などの素材が人気です。
- 女性用
玉が小さめで、上品なデザインが多いです。水晶、真珠、ローズクォーツ、アメジストなどがよく使われます。
色や素材に決まりはあるの? 🎨
「お葬式用だから黒や白じゃないといけない?」と思われがちですが、略式数珠であれば、色の決まりは特にありません。
ピンクや紫、茶色、透明など、ご自身が「綺麗だな」「持ちたいな」と感じる色や素材を選んで大丈夫です。
(※ただし、地域や家ごとの慣習で「赤は避ける」などの考え方がある場合もありますので、迷ったらご年配のご親族に聞いてみるのも一つです。)
恥をかかないための「数珠のマナー」講座 🏫
数珠を持っていても、扱い方を間違えると少し目立ってしまうかもしれません。
ここでは、基本的な立ち振る舞いを確認しておきましょう。
基本の持ち方 🤲
- 立っている時・歩く時
数珠は左手に持ちます。房(ふさ)が下に垂れるように持ちましょう。なぜ左手かというと、仏教では「左手は仏様の世界、右手は現世(私たち)の世界」を表すと言われており、不浄になりがちな右手ではなく、清らかな左手で仏具を持つとされているからです。
- 合掌する時
両手の親指と人差し指の間に数珠を掛け、房を下に垂らして手を合わせます。 (宗派によって掛け方は異なりますが、略式数珠であれば、両手を合わせた親指側に掛けるスタイルで問題ありません)
置き場所に注意! 🪑
お葬式の最中、お手洗いに行ったり、席を立ったりすることもあるでしょう。
その際、数珠を椅子の上や畳の上に直接置くのはマナー違反とされることが多いです。
数珠は大切な仏具ですので、ポケットやバッグにしまうか、ハンカチの上に置くなどして、大切に扱いましょう。
房(ふさ)がくしゃくしゃになったら? 🧶
長く使っていると、数珠の房が癖づいてボサボサになってしまうことがあります。
そんな時は、やかんの湯気(蒸気)に房を優しく当てて伸ばすと、綺麗に戻ることがあります(※火傷には十分注意してくださいね)。
あまりに汚れや痛みがひどい場合は、仏具店で房の交換(修理)をしてもらうか、新しいものに買い替える時期かもしれません。
知っておくと深まる「数珠の意味」 🌏
ここからは少し余談ですが、数珠が持つ意味を知ると、より大切に思えてくるかもしれません。
「煩悩(ぼんのう)」を消すお守り
数珠の玉(珠)の数は、基本的には108個あります。
これは人間の持つ「煩悩」の数と同じだと言われています(略式数珠は持ちやすいように数を減らしています)。
数珠を手にして手を合わせることで、煩悩を消し去り、清らかな心で仏様に向き合うことができるとされています。
また、数珠は「厄除け」や「魔除け」のお守りとしての役割も期待されています。
お葬式の時だけでなく、お墓参りや仏壇に手を合わせる時、あるいは法事の際にも必ず持っていくのは、自分自身を守るためでもあるのです。
故人様との「縁」をつなぐ
数珠の形は「輪」になっています。
この輪は、仏様、ご先祖様、故人様、そして私たち生きている人間の「つながり」や「円満」を象徴しているとも言われます。
数珠を通して、亡くなった大切な方と心を通わせる…そう思うと、ただの道具ではない温かみを感じませんか?
子供にも数珠は必要? 🧒
お子様連れで参列する場合、「子供にも数珠を持たせるべき?」と迷うことがあります。
幼児・小学生の場合
小さなお子様であれば、無理に持たせる必要はありません。
お父さんお母さんの真似をして、小さな手を合わせるだけで十分です。
もし持ちたがる場合は、100円ショップなどで売っている安価なものでも良いので持たせてあげると、本人も「お祈りするんだ」という自覚が芽生えるかもしれません。
中高生以上の場合
制服で参列することが多いと思いますが、中学生や高校生くらいになれば、大人と同じように数珠を持たせてあげると良い経験になります。
子供用の数珠もありますが、中学生以上であれば、大人用の略式数珠を一つプレゼントして、「これはあなたのお守りだよ」と渡してあげるのも素敵ですね。
まとめ:形よりも「想い」を大切に 🕊️
ここまで、お葬式における数珠の必要性やマナーについてお伝えしてきました。
ポイントを振り返ってみましょう。
- 仏式のお葬式では数珠はあったほうが良いですが、なくても参列は可能です。
- 急な場合は、コンビニや100均で購入しても失礼ではありません。
- これから買うなら、宗派を問わない「略式数珠」が便利です。
- 数珠は左手で持ち、大切に扱いましょう。
- 何より大切なのは、形式よりも故人様を想う温かい気持ちです。
お葬式は非日常の出来事であり、分からないことや不安なことがあって当然です。
「これで合っているかな?」
「失礼じゃないかな?」
と心配しすぎるあまり、お別れの時間を心穏やかに過ごせないのは、とてももったいないことです。
マナーは「相手を不快にさせないための思いやり」から生まれたもの。
数珠を忘れてしまっても、丁寧に頭を下げ、真剣に祈る姿があれば、それは立派な供養になります。
どうぞ、ご自身の気持ちを一番大切になさってください。
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